【助産師執筆】母乳パッド~必要?いつから?余ったら?~忙しい毎日も母乳パッドで自分の時間を確保!

母乳パッドといわれても、どんなモノがあって、本当に必要なのか、いつからいつまで使うのか、おすすめはどんなモノなのか、使い方はどうするのか、代用できるモノはないのか、すべてが疑問ですね。

この記事を読めば、ご自身にとって必要なのか、いつ準備すればいいのか、入院に持っていくのか、交換頻度、そして授乳が終わり使いきれず余ってしまったものの利用方法まで、すべてわかるようになります。

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目次

母乳パッド

何のために使うの?

母乳が分泌され始めると、赤ちゃんが飲んでいるとき以外にも母乳が漏れてしまうことがあります。母乳が漏れると、ブラジャーが汚れ、ブラジャーで吸収しきれない母乳は洋服まで汚してしまうことになります。

そこで活躍するのが、母乳パッドです。

母乳パッドをブラジャーのカップの中に装着することで、漏れ出た母乳をパッドが吸収してくれるため、ブラジャーや洋服を汚す心配がありません。

いつから、いつまで使う?

いつから

母乳が出始めたとき、正確にいうと母乳が出始めて下着を汚してしまうようになったときです。

つまり、妊娠中でも母乳でブラジャーが少し汚れてしまうというような場合は妊娠中から。妊娠中は大丈夫だったけれど、産後ブラジャーが汚れるようになったというような場合は、産後からで構いません。

いつまで

母乳で下着を汚さなくなるまでです。

産後すぐには、赤ちゃんの飲む量と母乳が作られる量のバランスがうまくとれていなくて、母乳が漏れブラジャーや洋服を汚してしまうことが多いです。

産後数か月すると、そのバランスが取れるようになり、飲ませているとき以外は漏れなくなる方もおられます。そのときは母乳パッドを使用しなくてもいいでしょう。

ただ、外出のために授乳したいときにできず、授乳時間が遅れてしまったため外出時に母乳が漏れでてきてしまったり、夜間の授乳回数が突然減って、夜中に母乳があふれてパジャマを汚してしまうということがあったりするかもしれません。

最近、母乳が漏れることが少なくなったと思ったら、家の中では日中は母乳パッドはせず、外出時や夜間だけ使用するという方法を取り入れながら外していくのがおすすめです。

どんなモノがある?

使い捨てパッド布製のパッドがあります。

どちらもメリット・デメリットがあるので、どちらを選んでも間違いではありません。メリット・デメリットを知ったうえで使いやすそうなほうを選びましょう。

【使い捨て】メリット・デメリット

メリット

①なんといっても、汚れたら捨てるだけという手軽さ

赤ちゃんのいる生活は想像以上に忙しく、授乳以外にも沐浴、おむつ替え、だっこ、洗濯、夜中にも授乳など、文字通り寝る暇もなくヘトヘトです。

そんな忙しい生活のなか、気付くと母乳が溢れて洋服まで汚れているということがあっても、自分のことに構っている暇もなく、自分のことは後回しにしてしまうことが多いです。ブラジャーや洋服が汚れるとそれもまた洗濯。

そんなとき使い捨ての母乳パッドは、漏れた母乳は吸収してくれ、サッと取り替えるだけです。

②個包装されているものがほとんどなので、衛生的で清潔が保てる

大切な赤ちゃんのお口が触れるおっぱい。清潔にしておきたいですよね。パッドは個包装されているものがほとんどなので、必要なときに開封してブラジャーの中にセッティングするだけで、おっぱいの部分が清潔に保たれます。

持ち運びに便利

布製の場合は、外出時など持ち運び用のケースに替えのパッドを準備してという手間がかかりますが、使い捨ては個包装されているので、必要数をソッとかばんに入れるだけでOK。汚れた際のパッドは破棄できるので、汚れ物を持ち歩く必要もありません。

デメリット

繰り返しの使用はできないため、コストがかかる

一度開封して使用したものは、母乳が漏れなかった場合、汚れていないように見えるかもしれませんが、雑菌が増えるため、再使用はできません。赤ちゃんのお口が触れる部分ですので、赤ちゃんを守るためにも再利用はやめましょう。

かゆみやかぶれの起こってしまう場合がある

改良もすすみ、通気性も考えられている母乳パッドですが、どうしてもかゆみが起こったり、かぶれてしまう方がおられます。そういう場合は、布製も考慮したり、組み合わせて使用してみたりするとよいでしょう。

【布製】メリット・デメリット

メリット

経済的、コスト面最強

汚れたら洗濯して、何度でも繰り返し使えるため、経済的なのが一番のメリットといえるのではないでしょうか。繰り返し使えるため、気軽に交換できるため清潔が保てます。

オーガニックコットンなど肌に優しいものが多い

綿100%やパイル地、メッシュなど肌への優しさを考えられているものが多いため、着け心地は気持ちのよいものが多いです。

デメリット

①洗濯が必要なので、洗濯物が増える

繰り返し使えるのがメリットですが、洗い物が増えるのは面倒かもしれません。

②完全防水ではない

吸収力をあげることは考慮され作られていますが、使い捨てのものに比べると吸収力は落ちるので、母乳の量によっては吸収しきれずに漏れることがあるかもしれません。

外出時、母乳パッドを持ち歩くためのケースが必要になる

おでかけの際には、替えの母乳パッドを清潔に持ち歩くためのケースを準備する必要があります。汚れた母乳パッドを持ち帰るための入れ物も準備しておきましょう。

使い方や交換頻度は?

基本的な使い方

使い方は、使い捨ても布製もどちらも、ブラジャーのカップとおっぱいの間に挟んで使います。このときに使用するブラジャーはマタニティ|授乳ブラジャーです。

このブラジャーは普通のブラジャーと違い、授乳がしやすいほかカップサイズの変化するおっぱいを支えてくれるよう考えられているため、授乳しなくなっておっぱいが小さくなったときにビックリするくらいおっぱいが垂れてる!というのを防いでくれます。

タイプは2種類

使い捨て:ほとんどの商品は、カップ側にズレ防止のためのテープがついているため、テープをカップに張り付けて使います。

布製:カップのところに入れて使用します。洗濯して繰り返し使えます。

どちらの場合も、ブラの形(ハーフカップ、フルカップなど)に合うか確認して購入しましょう。

交換頻度

これは使い捨ても布も基本は同じで、

  • 授乳ごとに交換する:汚れていなくても基本は交換するほうが清潔が保てます。
  • 汚れたら交換する:母乳が漏れた感覚があったり、濡れてきたりしたら交換しましょう。放っておくと雑菌が繁殖し、清潔でなくなるほか、かゆみやかぶれの原因になります。
  • お風呂上りに交換する:身体が綺麗になって服も着替えるタイミング。母乳パッドも綺麗なものに交換しましょう。

いつ準備をすればいい?

購入時期は?

妊娠中には準備をしておきましょう。お産の入院物品や、赤ちゃんのものを揃える32週くらいまでには購入しておくとよいでしょう。32週をすぎるとグングンおなかの赤ちゃんが育って、おなかが大きくなります。身軽に動きやすく安定している時期といわれる32週くらいを目安にすべて揃えておきましょう。

入院に必要?

必要です。病産院からの入院リストに入っていなくても、入院荷物に入れておきましょう。

初産婦さんの場合は、退院してから母乳の量がグッと増えるかたもたくさんおられますが、入院中から出るかたもおられます。

そして、この入院している時期というのは、母乳が出始めると『赤ちゃんの声を聞くだけで母乳がジワっと漏れる』ということが起こりやすい時期です。入院中、母乳が漏れてパジャマまで汚れているということはよくあります。

入院にどれくらい必要?

使い捨てなら一袋でOK!一袋だけ入院の荷物に入れておきましょう。

汚れる都度交換するので、布製のものは洗い替えが必要になります。布製であれば1日5セットくらいは準備しておきたいです。

布製を持参される方は、不足することなども考えられるので、一緒にガーゼハンカチを持参しておきましょう。布製が不足した際に使用できるほか、授乳時に赤ちゃんの口元にあてたり、沐浴や離乳食時に使用したりと、ガーゼハンカチは育児に色々と役にたちます。

様々な場面で活躍するのがガーゼ製品。必ずといって使用するものです。

入院準備から、おすすめの母乳パッド使用方法

入院準備編

入院中は、洗濯もできず、家族が取りに来てくれるにしても濡れたまま置いておくのは不衛生なので、入院中の使用する用には、使い捨て用を準備

退院後~新生児期

赤ちゃんの飲む量と母乳が作られる量のバランスもまだ整っておらず、退院後は母乳があふれやすい時期になり、赤ちゃんの授乳やおむつ替えも頻回で、めまぐるしく忙しい時間となるのに、ママのブラジャーや洋服も一番汚れやすい時期となってしまいます。

里帰りし洗濯などしてもらえる場合 経済的負担を軽くするためにも『布製母乳パッド』を使い、洗濯はしてもらいましょう。

里帰りせず自宅へ帰る場合 新生児のお世話が忙しいのに洗濯物が増えると大変なので、『使い捨てパッド』を使用し、少しだけでも家事育児の負担を減らしましょう。

新生児を過ぎ、母乳のもれが落ち着いてきたら 自宅では『布製パッド』、外出時や夜間は『使い捨てパッド』など、経済的にも負担を少なくしながら、外出時に洋服が汚れるなどの心配もないよう使い分けていくとよいのではないでしょうか。

母乳パッドの代用品は何かない?

母乳が漏れ出るママには必要な母乳パッドですが、外出時に母乳パッドが汚れてきたのに替えを持って出るのを忘れてしまったときなど困りますよね。

そんなとき身近にあるもので代用しましょう。

1.ガーゼハンカチまたはハンカチ

赤ちゃんが一緒に外出しているなら、かばんに入っている確率の高いガーゼハンカチ。これは肌にもやさしいですし、吸収もしてくれます。足りるか不安なときは、2枚重ねなどでブラのカップ内へ入れましょう。

ガーゼハンカチがないときは、ハンカチやハンドタオルなどで代用。ハンドタオルの場合は4つ折りでは分厚すぎることもあるので、そういう場合は二つ折りで胸にあて、ブラで押さえましょう。1枚のハンドタオルで両方の胸からの母乳漏れをカバーします。

2.生理ナプキン

生理ナプキンを持っている場合は、ブラのカップ内へ入れ、母乳パッド代わりにしましょう。

3.ポケットティッシュ

ティッシュをご自身が安心できる枚数重ねてブラのカップ内へ入れましょう。

代用品を使用したあとの注意点

代用品を使用した後、授乳する際は乳房と乳首をきれいにふいてから授乳しましょう。これは、赤ちゃんの月齢が小さいほど気をつけてきれいにしてあげてください。ティッシュを代用した際には、ティッシュが破れておっぱいに貼りついていないかもチェックしてください。

母乳パッドが余ったときの使い道は?

母乳パッドが途中で必要なくなったりして余ってしまった際、他の人はどんなふうに利用しているのか、何かいい使い道はないのか…ここでみていきましょう。

1.オムツのモレ防止

赤ちゃんのうんちの量が増えて背中から漏れることが増えた時には、おしりの上のほう、腰の近くあたりに母乳パッドをはさみます。

2.トイレトレーニング時に利用

オムツを卒業できそう、でもまだ少し失敗するというときに、こどものパンツに1枚貼りつけて利用します。女の子ならパンツの真ん中あたり(生理ナプキンを貼るあたり)に、男の子なら少し前のほうに貼ります。おしっこが失敗して、少量出ただけなら、パッドを捨てたらOK。

トイレトレーニング中に失敗して、床を汚してしまった時の掃除にも利用できます。

3.遠出の際の緊急トイレ代わり

ビニール袋を数枚重ねるか、ジップロックなどしっかりした袋の中に、母乳パッドを数枚入れておきます。遠方へ出かけたり、高速道路の渋滞中でトイレに行けないけど、こどもがトイレへ行きたいと言い出したとき、袋の中におしっこさせ、母乳パッドに吸ってもらいましょう。女の子には難しいかもしれません。

4.料理油の処理に使用

余った母乳パッドに料理使用後の油を吸ってもらい捨てましょう。その他、キッチンペーパーの代用として使用できます。

5.赤ちゃんが吐いたときに使用

赤ちゃんはミルクを吐き戻したりよくします。吐いたときには、余った母乳パッドで口の周りをふき取ってあげたり、汚れたところを拭いたりしましょう。

6.掃除用具に使用

ちょっとした拭き掃除や、コンロ・シンクの拭き掃除に便利です。少し水分を吸わせて、テレビボードなどのほこり取りにも使用できます。

7.生ごみの処理に使用

シンクの掃除を母乳パッドでサッとした後、生ごみを入れた袋の底に母乳パッドを入れるようにしていました。そうすると、生ごみから出る水分を吸収してくれるので生ごみ臭や、ごみ袋からの水分漏れがなく、特に夏場はよかったです!

8.レディース用品として

おりものシート代わりや、出血量が少ない日の生理ナプキン代わりに使用できます。生理ナプキン代わりにする際は、生理が始まるかもしれないというときや、もう終わったと思うけどナプキンなしはちょっと不安という程度、または終わりかけで少し汚れるという程度の際に使用できます。

9.脇汗パッドとして使用

吸収力がいいので、特に夏場は大活躍!汗を吸収したら、外出先でもサッと新しいパッドに変えることができるので、〝汗臭くないかな”と心配する必要もなく、綺麗なパッドで心地よく過ごせます。

10.必要な方に使用してもらう

未開封なら

①メルカリやPayPayフリマなどで売れます

寄付できます。未開封であれば必要な方に使ってもらえるようNPO法人に寄付できます。寄付先はこちら⇒NPO法人 不用品の物品寄付で明るい社会を築く会

開封後のものは

衛生用品になるので、開封したものは上記のように【オムツ漏れ防止・トイレトレーニング時・遠出の際の緊急トイレ代わり・料理油の処理など】ご自身で利用するようにしましょう。

どんな種類がある?

使い捨てから洗って繰り返し使えるものまで多数あります。ご自身の生活スタイルや家事負担などを考慮したうえで『コレなら使いやすいし、ラクそう』と思えるものを選びましょう。

下記記事では多くのママが使用している母乳パッドや売れ筋のもの、助産師目線&ママ目線で記載しているので参考にどんなものがあるのか参考にしてください。

母乳パッドランキング30選~上手に活用し、家事負担を減らす!【助産師執筆】

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この記事を書いた人

赤ちゃん大好き助産師の“なつ”です。助産師として1万人以上のママや赤ちゃんに関わり、1,000人以上のお産に携わりました。

私自身は子育て終盤、子どもは現役東大生の男子が一人。手がかからなくなり子育てから手がはなれてきた分、今、子育てを頑張ってるママ・パパの役に立ちたいと考え、このサイトを立ち上げました。一人で悩まず、楽しみながら育児をするお手伝いをしたいです。

このサイトでは、妊娠から育児まで、ママ・パパの困ったを手助けできるよう、育児本もいらないくらいご紹介していきたいと考えています。妊娠・出産・育児がより一層楽しく幸せなものの手助けになれば幸いです。

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