新生児が寝ない!泣きやまない!原因と対処法を解説【助産師監修】

「赤ちゃんが全然寝ないけど、大丈夫ですか?」「授乳したのに泣いてます。どうしたらいいですか?」そんな相談をよく受けます。

赤ちゃんは、おなかが空くと起きて泣くけど授乳したら寝る!そんなイメージを出産前には持っていた方も多いようです。おなかいっぱいで、オムツも綺麗なのに泣き続けられると、親は困惑しますよね。

今回は、新生児~赤ちゃんの睡眠と泣くことについての基本と出来る対策を解説します。

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目次

新生児、なぜ泣いてるの?

新生児を含め、赤ちゃんは不安や不快感を「泣く」ということで表現しています。特に、新生児は夜行性と言われるほど、夜になると目がパッチリで寝てくれず泣いていることも多いです。時には産院に「この子、大丈夫でしょうか?」と電話がかかってくることもあります。

泣く理由を考えてみましょう。

睡眠サイクルが大人より短い

赤ちゃんは大人と違って、数十分サイクルで浅い眠りと深い眠りを繰り返すため、サイクルの切り替わり時に目覚めてしまうことも多いです。

昼夜の区別がない

新生児は夜行性とよく言われるのをご存知でしょうか?昼間はよく寝てるのに、夕方になると目が覚めてきて朝の4時まで寝てくれなかった~などの経験をしたことがある方も多いのでは?

月齢が浅い程、夜に目覚めていることが多いのですが、夜によく泣いて動く理由としては母乳分泌を促進する〝オキシトシン”というホルモンは、夜間の方が分泌されるため、母乳分泌をさせるために新生児は夜行性なのではないかと言われています。本能的なものということですね。

詳しくいうと、赤ちゃんがママの乳頭を吸うと、ママの脳には「しっかり母乳作って!」という刺激が伝わり、母乳を分泌するオキシトシンというホルモンが分泌されます。このホルモンが、夜間は昼の倍以上とされているため、夜は母乳を吸う事が大切で、夜は赤ちゃんが起きているということです。

頻回におなかが空く

体が小さい分、胃の容量も小さいです。一度に飲める量が少なく、すぐに消化され、胃が空っぽになってしまうため空腹になり、目が覚めて泣くということも多いです。

たっぷり寝てもらうために、たくさんの量を飲ませすぎると、今度は吐いてしまう原因にもなるので無理に飲ませるのはやめましょう。

尿や便が頻回でオムツが汚れる

排せつ機能も未熟なため、尿や便も頻回に出るため不快になって泣くこともあります。

不安や疲れ

おなかのなかから新しい世界に生まれ出た赤ちゃんです。何かを不安に感じて泣いたりすることもあります。昼間にお客さんが多かったり、いつもと違う環境になったりという、刺激が多い状況や長時間の刺激の後には、敏感に刺激を感じとり疲れて泣くこともあります。

泣きやまないとき、どうする?1つずつ見ていこう!

まず原因を探ってみて、解決できるものは解決してあげましょう。

1.オムツは汚れてない?

さっきオムツ交換したところでも汚れてしまってることもあります。「またぁ?」と思うかもしれませんが、しっかり飲んで、しっかり出るのは喜ばしいことです。「ちゃんと飲めてるんだな」と安心材料としてオムツを交換。「すっきりしたね~」と〝快”の感覚を感じさせてあげましょう。

2.おなか空いてそう?

口をあけておっぱいを吸いたそうにしたり、探している感じはありませんか?さっき授乳したところでも、またすぐ欲しくなることもあります。飲みたそうであれば、授乳をしてあげましょう。大人でも、食べた直後でも〝もう少し欲しい”と思うこともありますよね、一緒です。

3.暑そう、寒そうなどは大丈夫?

首の後ろを触ってみたら、じんわり汗ばんでることも多かったりします。汗をかいていないか、首の後ろをチェックしてみましょう。

4.そのほか変わったことはない?

赤くなっててかゆそうなところがあったり、周囲の音や光がいつもより強かったり、熱があったり、普段と変わったところはないですか?また、眠いのに眠れず泣いていることもあります。

普段と変わったところがなく、おなかもオムツも大丈夫なら心配しなくてOKです。OKと言われても、泣かれると心配ですね。対策をみていきましょう!

原因を1つずつ見たあとに試せること

1.だっこ

だっこだけで落ち着くこともあります。落ち着かない時に効果的なのは、だっこして室内をゆっくり歩いてみたり、歩きながらトントンしてあげたりが好きな赤ちゃんも多いです。

2.おくるみ

おなかのなかでは、狭い子宮の中で丸くなっていた赤ちゃん。広い世界に生まれてきて、背中をまっすぐ布団につけ、手足がのびのびした状態が不安だったりもします。そんなときに活躍するのが、おくるみ。

適度にキュッと包んであげると胎内のようで安心するのか寝てくれる赤ちゃんは多いですが、間違えた包み方をすると股関節脱臼などの原因になることもあるので、スリーパーや安眠を謳うおくるみがオススメです。

オススメのおくるみを1つだけご紹介しておきます。適度なしめつけを調節できるもので、リバーシブル、綿100%なのでムレにくく、温度湿度管理もしやすいほか、何度でも洗濯し清潔に使用できるものです。

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産院でも赤ちゃんが泣きやまない夜間などは、赤ちゃんをキュッと包み込んであげることを試したりします。併せて、赤ちゃんが好む音も聴かせたりしていました。

赤ちゃんが好む音については、次の項目をどうぞ。

3.赤ちゃんが安心する音や歌を聴かせる

産院では、夜間に赤ちゃんを20人程預かっていることもあります。日によっては、泣きの大合唱。全員だっこしてあげられる訳ではなく、泣きの激しい赤ちゃんから順番にだっこ。それ以外の赤ちゃんには音を聞かせてみたりしたことがあります。そのときに効果があると感じたものをご紹介

新生児に一番効果的な音だったのは、ママの胎内で聞いていたママの血流音に近い音

この「クマイリ―」には、新生児に効果的な血流音のほか、少し成長してからも好む音が複数入れられています。スイッチを押すだけで、赤ちゃんの安心を促してくれるものなので試してみる価値ありです。

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このクマイリ―のおすすめポイントは、ママやパパの声を録音する機能もあります。おばあちゃんに一時的に預けたりする際も、声の録音しておくと安心してくれると思いませんか?ママの声で名前を呼んだり、歌を歌って録音しておくのもいいですね。

4.赤ちゃんから一時的に離れる

泣きやまない赤ちゃんを見ていると、大人側が不安になったり、罪悪感をもったり、イライラしたり、泣きたくなることがあります。そういうときは、一度離れてみましょう。

離れるときは、寝具の上に仰向けで赤ちゃんを寝かせ、高さのあるところに寝かせている場合は落ちないように柵をし、赤ちゃんの周りに何も危険なものがないことを確認。赤ちゃんの周りが安全であることを確認したうえで離れましょう。

10~15分、離れても大丈夫です。

なぜ、離れることをすすめるか?

赤ちゃんって、実は敏感に大人の感情を読み取っています。大人が不安だったり、イライラしていると、それを感じて泣きます。「早く寝て」とイライラしてだっこしてるときは泣いていたのに、「もういい、ずっと起きてたらいい。だっこしとくよ」とあきらめたらスッと寝た…など経験したことはないですか?

大人のイライラや不安を感じとって泣くことのある赤ちゃんなので、一旦離れて、一息ついて気持ちが落ちついたら戻りましょうということです。

5.誰かを頼ってみる

ママ一人で抱え込んでると、赤ちゃんと二人っきりの世界は辛いかもしれません。パパやおばあちゃん、おじいちゃん、誰もいない場合は保健センターなどに、辛さを相談してみたりして、赤ちゃんのお世話に少しずつ慣れていきましょう。

理由なく泣くことがある

赤ちゃんには明確な理由がないのに、授乳やオムツ交換をしても泣きやまず、泣き続けることがあります。

夕方から夜になると特に顕著に泣くようになることが多いため、日本では『黄昏泣き(たそがれなき)』と呼ばれています。親にとっては、泣きやまない赤ちゃんに混乱したり、ストレスの原因にもなりますが、赤ちゃんの成長や発達にとっては通常のものです。

黄昏泣きには、夕方から夜にかけて泣くことだけでなく、落ち着かなくなる、不機嫌になるといった行動も包括されています。多くの場合は、健康な赤ちゃんが経験する一般的な現象です。

生後2週間頃から始まり、3~4ヵ月頃に自然と落ち着くことが多い黄昏泣きですが、それ以降、続くこともあります。

泣き続けていても、授乳や排せつが通常と変わらず、泣いている以外に変わったことがなければ様子をみていて大丈夫です。ただ、ぐったりしている、飲まない、排せつが出ていない、嘔吐を繰り返すなどの場合は産院や小児科を受診しましょう。

赤ちゃんの睡眠について

赤ちゃんの睡眠サイクルは大人とは異なります。

新生児の睡眠サイクルについて見てみましょう。

  1. 活発期: 新生児は睡眠と覚醒のサイクルを繰り返す。活発期は一般に授乳の直前や直後に起こります。この期間は赤ちゃんが覚醒していて、目を開けて周囲を観察し、身体を動かす
  2. 静穏期: 活発期の後に静穏期が訪れます。この期間は赤ちゃんが眠りにつく準備をしている時期であり、眠りに落ちるまでの段階です。赤ちゃんは少しずつ眠りに落ち、穏やかな睡眠状態に入る
  3. 浅い睡眠: 静穏期から次第に浅い睡眠に入ります。この段階では赤ちゃんの睡眠は浅く、音や触れたものに反応しやすい状態
  4. 深い睡眠: 浅い睡眠から深い睡眠に移行します。この段階では赤ちゃんの身体はリラックスし、安定した睡眠を取る
  5. 再び活発期へ: 深い睡眠から再び活発期へ移行

上記1~5のサイクルが繰り返されています。

平均睡眠時間も個人差がありますが、一般的な目安として知っておきましょう。

  • 新生児(0~1ヶ月): 1日に16~20時間の睡眠が必要。しかし、この睡眠時間は断続的であり、長時間の連続した睡眠は期待できない
  • 乳児期(1~3ヶ月: 1日に14~17時間の睡眠が必要。徐々に夜間の睡眠時間が長くなり、昼間の睡眠回数が減少

ここに新生児16~20時間の睡眠が必要とありますが、何かの研修会で研究の結果として新生児でも8時間しか寝ない赤ちゃんがいたと聞いたこともあります。

赤ちゃんの生活リズムを整える方法

新生児は夜行性ですが、それでも早いうちから生活リズムを整える働きかけをしていきましょう。規則正しい生活習慣を確立するため、具体的な方法をいくつかご紹介しておきます。

1.昼夜の区別をはっきりさせる

  • 朝になったらカーテンを開け、外の明かりを室内に取り入れましょう。
  • 昼間は明るい環境で過ごし、夜間は暗い環境を作ります。昼間には活動的で刺激を与え、夜間には静かでリラックスした環境を提供します。
  • 夜間の授乳やおむつ替えは静かに行い、赤ちゃんがすぐに再び眠りにつけるように心がけましょう。

2.赤ちゃんのサインを観察する

  • 赤ちゃんが眠気を示すサイン(目をこする、ぼんやりとした表情など)を注意深く観察し、眠る前のサインを見逃さないようにしましょう。
  • 赤ちゃんが眠くなったら、できるだけ早く寝かしつけるようにします。

3.規則正しい日課を設ける

  • 赤ちゃんの日課には、お風呂、マッサージ、絵本の読み聞かせなどが含まれます。これらのアクティビティを規則正しく行うことで、赤ちゃんのリズムを整えます。
  • 特に、寝る前のルーティンを確立することは重要です。同じ一連の行動を毎晩行うことで、赤ちゃんに眠る準備をさせることができます。

4.スキンシップを大切にする

  • 赤ちゃんはスキンシップが大好き。赤ちゃんとのスキンシップは親子の絆を強めるだけでなく、赤ちゃんの安定感を高めます。
  • 抱っこや抱きしめることで、赤ちゃんが安心して眠りにつく手助けをします。

これらを実践し、生活リズムを整えることを目指しましょう。赤ちゃんにも個人差があるので思い通りにはいかないことも多いですが、これらを意識して、柔軟に対策してみましょう。

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この記事を書いた人

赤ちゃん大好き助産師の“なつ”です。助産師として1万人以上のママや赤ちゃんに関わり、1,000人以上のお産に携わりました。

私自身は子育て終盤、子どもは現役東大生の男子が一人。手がかからなくなり子育てから手がはなれてきた分、今、子育てを頑張ってるママ・パパの役に立ちたいと考え、このサイトを立ち上げました。一人で悩まず、楽しみながら育児をするお手伝いをしたいです。

このサイトでは、妊娠から育児まで、ママ・パパの困ったを手助けできるよう、育児本もいらないくらいご紹介していきたいと考えています。妊娠・出産・育児がより一層楽しく幸せなものの手助けになれば幸いです。

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